絶対鳳凰位vs絶対雀王に平賀の斬り込み!麻雀プロ団体日本一決定戦第2節4回戦A卓レポート

8/25(木)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、第1回麻雀プロ団体日本一決定戦第2節4回戦A卓の様子をお届けします!

対局者は、起家から順に

鈴木たろう(日本プロ麻雀協会)

瀬戸熊直樹(日本プロ麻雀連盟)

松ヶ瀬隆弥(RMU)

平賀聡彦(最高位戦日本プロ麻雀協会)

レポーターは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)です。

プロ連盟の頂点・鳳凰位を直近10年で複数回獲得しているのは、瀬戸熊だけである。その回数、なんと3回。

一方、プロ協会の頂点・雀王を連覇した唯一無二の打ち手、鈴木たろう。昨年、木原に奪われるまで、その連覇を3に伸ばしていた。

ともに、現時点で、鳳凰位・雀王の象徴的な存在であり、絶対鳳凰位・絶対雀王と称しても差支えないほどの実績である。

2節最終戦では、その2人がぶつかった。


まずはたろう。

3sで5200は5500。

放銃は、独特で強烈な押しが持ち味の平賀。

平賀にとっては通行料といった程度の放銃か。


瀬戸熊も後を追う。

手なりで進めず、チャンタに決めてリーチをかけた。

白が1枚切れ、中が生牌である。


対するオヤの平賀がこちら↓

安全牌を打ちつつ、イーシャンテンにこぎつけた平賀が、ここで中を掴む。

控室には第38期(2013年)の最高位・新井啓文が応援に来ていた。

私「これ、平賀さん、中打ちますね」

新井「ええええっ!?さすがに打たないでしょ?この巡目だよ?」

平賀「今こそ、押しキャラアピールだ!」

平賀が中を打って8000。

新井「そうか、平賀さんってこと忘れてた( ̄▽ ̄;)平賀さんなら打つか」

そう、この押しが平賀なのである。

こんな放銃をしていて勝てるのか?と思われる方もいるかもしれないが、事実、平賀は史上初のAリーグまでストレート昇級を果たし、Aリーグ在籍も今年でなんと10年目。

結果を出し続けているため、最高位戦内では異端の存在として一目置かれている。


平賀のこの放銃でアツいのはたろう。瀬戸熊に暫定トップを明け渡す格好になってしまった。

これで火が付いたか、オヤ番でたろうの打点追及麻雀が炸裂する。

何を切るだろうか?

3s・9sが2枚切れ、6sが1枚切れである。

3sが残り1枚で、ドラが8sとはいえ9sも薄いため、7s(または5m)を切りそうなところ。

一方、たろうの選択は打4s!

すると、松ヶ瀬からの追いかけリーチも振り切り、最速にして最高打点の2600オールをアガり切った。

これは、さきほどの時点で5mと7sを両方とも残していないとたどり着けていない会心のアガリである。

たろうが再び瀬戸熊をまくり、たろうのトップ気配が漂い始めた。


しかし、あの男が割って入る。

平賀だ。

15巡目にテンパイを果たすと、ノーテン罰符での上位接近を狙った松ヶ瀬から9mでホンイツ西ドラ2の12000をアガり、あっさり復活。


すると、次局、平賀がここからイーシャンテンを外した。

確かに、このまま1300のリーチをかけないのであれば、アリだ。

とはいえ、これは意外に外せる打ち手は多くないのではないか。

そんなことを思っている間もなく、平賀が正解を見せつけた。

2000・4000は2100・4100で、トップ争いにまで加わる一撃。


こうなれば、ラスオヤの平賀は粘る。

テンパイで連荘。

瀬戸熊もきっちり手を入れていた。


またもや平賀・瀬戸熊の2人テンパイ。


続く2本場でも、平賀・瀬戸熊の2人テンパイで、なんと平賀・瀬戸熊ともにノーテン罰符でたろうをまくってしまったのだ。

ラスオヤの平賀がテンパイしていることは当然として、瀬戸熊がきっちり逆転手を作りながらテンパイを維持している。

そんな姿に、王者の泥臭さを感じ、うれしくなってしまう。


最後は、9sをポンした瀬戸熊がついにアガリを掴み取り、1000・2000は1300・2300。

チームのために、絶対鳳凰位が泥臭くトップをもぎ取った。


【2節4回戦A卓】

瀬戸熊(プロ連盟) +42.8

たろう(プロ協会) +14.5

平賀(最高位戦) ▲5.9

松ヶ瀬(RMU) ▲51.4


控室に帰ってくるなり、たろうが私のところにやってくる。

たろう「ノーテン罰符でまくられるとか、屈辱だよ。どこか、前に出られるところあったかなあ?」

確かに、オーラスでのたろうの手牌は厳しく、前に出られるところはなかったように見えた。


一方の瀬戸熊。

「楽しさ半分、苦しさ半分でした」と爽やかにインタビューに答えた。

絶対鳳凰位・瀬戸熊の活躍もあり、総合成績でもプロ連盟が最高位戦を再び逆転して第2節を終えた。

プロ協会も、第2節で200ポイント近くを叩き出し、プラスに転じている。

これで全日程の半分が終了。

大きく沈んだRMUだが、ここからの巻き返しに期待がかかる。対局後、代表の多井は「まだまだ半分ですから」と力強く前を向いた。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回放送(第3節):9月13日(火) 16:00~ AbemaTV麻雀チャンネルにて

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