若き王者石井が飄々と若手卓を制す!麻雀プロ団体日本一決定戦第2節1回戦A卓レポート
8/25(木)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、第1回麻雀プロ団体日本一決定戦第2節1回戦A卓の様子をお届けします!
対局者は、起家から順に
伊達直樹(日本プロ麻雀協会)
江澤陽一(RMU)
内川幸太郎(日本プロ麻雀連盟)
石井一馬(最高位戦日本プロ麻雀協会)
レポーターは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)です。
第2節開始前のポイントはこちら↓
第2節初戦の放送卓は、各団体若手のエース格が揃った卓組となった。
その中でも、注目はやはり最高位戦の石井一馬だろう。
飯田正人杯・最高位戦Classic、王位を同時に戴冠するなど、近年の快進撃は記憶に新しい。
その石井を見ていて連想するのは、「飄々」という言葉だ。
とにかく石井は、いつも飄々と勝つ。
麻雀において、飄々と打ち続けることは案外と難しい。
東1局、オヤの伊達が1sポン、4mポンと仕掛けたところに、内川が東を切ってリーチ。
このダブ東をポンして伊達がドラ發切り。
すると、共通安牌のなくなった石井が、内川の現物5sでさらっと伊達に3900を放銃する。
5sならばトイトイにならず、致命傷にはならない。
それならば、内川の現物である5s切りということだろう。
とはいえ、いわゆる「オリ打ち」の部類である。多くの打ち手は、「やってしまった」と揺れるのではあるまいか。
一方、石井は、これを飄々とやってのける。自然と後悔の念を抱かないし、仮に抱いたとしても全くもって次局に持ち越すようなことはない。
この「全く」というのが実に難しく、今大会のメンバーを見渡しても、そういったメンタルを持ち合わせているのは、石井を除けば小倉(プロ協会)ぐらいであろう。
そして、1本場が2軒リーチで流局すると、2本場では5巡目に役なしドラなしのカン2sで即リーチに踏み切り、すぐにツモって500・1000は700・1200。
供託の2000点も得て一気に2着まで浮上する。
東2局では伊達がさらに加点するが、東3局で石井が、江澤のリーチに追いかけて一発ツモ。
これも打点こそ1300・2600だが、供託2本付きでトップの伊達に追いついた。
すると、オヤ番での1人テンパイでトップ目に立った石井は、1本場でダブ東の後付けで何の逡巡もなく仕掛けていく。
ここに再逆転を狙う伊達のリーチが襲い掛かるが、江澤が打った東で石井がアガり切った。
これまた供託2本付き。石井がことごとく勝負所を制していく。
とにかくメンタルがフラットに保たれ、麻雀の技術にも偏りがないため、様々な種類の攻撃が飛んでくる。
それが、掴みどころのない石井の強さだ。
その後、オヤ番でリーチをかけた伊達が3sを掴み、江澤が8000をアガる。
これで石井以外の3者が横一線に並んだ。石井にとっては正に絶好の展開。
後はいつも通り飄々と、無駄な放銃を避けながら、最高打点5200でトップを取り切った。
【2節1回戦A卓】
石井(最高位戦) +38.1
江澤(RMU) +13.9
内川(プロ連盟) ▲15.7
伊達(プロ協会) ▲36.3
対局が終わると、いつものように石井は笑った。
麻雀が、楽しくて仕方ないといった感じだ。
そして、また卓に着けば、飄々と勝ち続けるだけである。
第2節1回戦を終えて、なんと最高位戦がプロ連盟を逆転。
これには最高位戦のレジェンド・金子正輝も上機嫌である(↑写真右端)。
2回戦はその金子が放送卓。
若き王から手渡されたバトンに、ベテラン金子はいかにして応えるのだろうか。
第2節は、最高位戦が最高のスタートを切った。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回放送(第3節):9月13日(火) 16:00~ AbemaTV麻雀チャンネルにて
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