最強位・前田、オンリーワンの押し引き感覚!麻雀プロ団体日本一決定戦第1節4回戦A卓レポート
8/11(木・祝)15:30よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、第1回麻雀プロ団体日本一決定戦第1節4回戦A卓の様子をお届けします!
対局者は、起家から順に
前田直哉(日本プロ麻雀連盟)
水巻 渉(最高位戦日本プロ麻雀協会)
木原浩一(日本プロ麻雀協会)
多井隆晴(RMU)
レポーターは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)です。
開始時のポイントはこちら↓
門前派前田のリーチ感覚は独特である。
一見すると、雲のように掴み難い。
まず、ここは自然とリーチをかけていく。
結果、木原から追いかけリーチがかかると、前田が8mを掴んで8000を放銃。
すると、前田はここから「ビハインドを背負った状況でのリーチ判断」で独特の感覚を見せる。
まずは東2局、1枚切れの發待ちでチートイツをテンパイする。
捨て牌もチートイツには限定できないもので、8000放銃の直後とあらば、多くの打ち手がリーチをかけそうなところ。
しかし、前田はなんとダマテンを選択する。
東4局のこちらもダマテン。
木原のドラポン直後なのだが、ビハインドを負っている状況でタンピン確定とあらば、ノータイムでリーチをかけたくなるところ。
リーチ主体の麻雀を観慣れている方には、一見すると気持ち悪い選択に見えるかもしれない。
しかし、私には、前田なりの基準があるように感じるのである。
この2つのダマテンに共通するのは、「その先があるかどうか」だろう。
リーチとは、ある意味では手牌にふたをする行為である。
現在主流となっているリーチを多用する麻雀は、手牌の未来と引き換えに、中程度の打点・待ちで加点を狙う手法だ。
一方、前田は、中程度の打点・待ちで妥協せず、しっかりと手牌の未来を追っている。
例えば、1つ目のチートイツ。
これは、たった今、1枚目のドラが切られたばかりで、ドラを2枚引く未来も十分想定できる。
2つ目のタンピンでは、当然345の三色への手替わり、およびよもやの4枚目ドラ引きがある。
これらの可能性にふたをせず、相手に対応できることを優先しているのが前田感覚なのだ。
では、南1局のオヤ番ではどうか。
多井のリーチを受けてチートイツのテンパイをしたところ。
これは、リーチかダマテンか。
前田の選択はノータイムでの8m単騎リーチ。
7mが3枚切れており、9mが4枚切れ。
前田がずっと手牌に留めていた狙いごろの牌だ。
巡目も深く、もう手替わりは望めないため、自信の待ちでリーチなのである。
そして、これをツモってウラ2。
6000オールでトップをまくっていった。
オーラスでも多井の仕掛けに押し切り、自信の待ちをツモアガリ。
前田が、磨き上げたリーチ感覚で第1節を団体・個人ともに首位で締めくくった。
前田(プロ連盟) +35.1
水巻(最高位戦) +10.5
木原(プロ協会) ▲12.4
多井(RMU) ▲33.2
プロ連盟を最高位戦が追いかける展開。
このままプロ連盟が独走してしまうのか、はたまたRMU・プロ協会が巻き返すのか。
今後の展開を占う注目の第2節は、8月25日(木) 16:00から生放送でお送りします!
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回放送(第2節):8月25日(木) 16:00~
0コメント